Changing Faces - G.H.E.T.T.O.U.T.
チェンジング・フェイセズ
ゲットアウト
back to 1997
今回の英単語: Vital (0:41他)
意味:(名詞で)生命維持に必要な器官、枢要部
「あなたと一緒にいてはダメになるのを本能的に感じてる」という意味で使われています。
【ダメ男にバイバイ】
しっとりアダルティな歌声が魅力的な女性デュオの2ndアルバムからのヒット曲です。
この曲のMVを観てソッコーでアルバムを買った記憶があります。
上のMV、オフィシャルではないので音がイマイチですね。
音だけ楽しむならコチラをどうぞ♪
「カッカッ」からの寂しげな震えるようなピアノのイントロが印象的です。
このピアノの短いフレーズ(リフ?)が終始繰り返されているのも注目です。
孤独な雰囲気を醸し出すピアノ、そして微かに聞こえるレコードノイズの音…耳が引き寄せられます。
そして彼女らのスキャットが聴こえた瞬間心の中で「名曲確定!」です。
歌が始まると期待を裏切らない世界が広がります。
ピアノ以外も淡々と紡ぐドラムとベースがまるで重力をかけたかのようにその世界に留めます。
ストリングスやキーボードがうかがうように現れるのもミソですね。
その中で二人の歌声がくっきりと、でもしっとりと空間を包みます。
二人の声、これ以上ないほど相性が良くて心地よいです。
他人同士なのにこんなに相性が良いのは彼女らか阿佐ヶ谷姉妹かくらいでしょう!
冗談はさておき、ほんとこの二人(阿佐ヶ谷姉妹ではないですよ)のハーモニーは素晴らしいです。
全体的にしっとりと淡々と流れる曲なのに何度も聴きたくなる不思議な曲です。
別れの曲で悲しく寂しげな雰囲気はあります。
ただ、それだけではなく、彼氏を見限る女性の強さも垣間見えます。
その強さも「女だからって舐めるなよ!」ではなく、静かな強さを醸し出しているのも良い雰囲気です。
歌詞は彼くんの浮気に気づいた彼女さんが遂に引導を渡すという内容です。
一番の歌い出しではこうです。
最近なんだか変な気がするの
何が起こっているかはわからないけど
少し街を離れていた間になんだかふざけた事が起こったようね
彼女さんはまだ彼さんの浮気の証拠を掴んではいないようですが、女の勘が働いています。
そしてBメロで疑いが確信に変わります。
あなたが裏でコソコソしているのを本能的に気づいたの
ジーンズのポケットに電話番号のメモを見つけたわ
寝言で(別の女の名前を)言ってるのを聞いちゃったわ
あちゃー!!(リアクション、古っw)
手紙を書くとしたなら…出・て・い・っ・て!
優しそうな声の彼女さんが遂にキレちゃいました!
彼氏さん、誰かと出かけて彼女さんを家に一人ぼっちにしてたみたいです。
そして彼女さんは寂しく電話が鳴るのを待つこともたびたびあったようです。
酷い男ですねー。
だから彼女さんは「自分の面倒くらい自分で見れるから!」と別れを宣告です。
二番に入るともう彼女さんの気持ちは吹っ切れています。
一年で色んなことがすっかり変わっちゃったわね
折半していた家賃、あなたの分を返してさっさと出ていって
…おっと、彼氏さん、彼女さんのアパートに住んでいたんですね。
なのに浮気なんかしちゃって…
他の娘のためにつく嘘なんかまっぴら
私ならご心配なく
そのまま出ていって!
彼女さん、遂に彼くんを追い出しました!
サビで悶々と彼氏の浮気が発覚したことを思い出す彼女さん。
怒りが沸々とまた湧き上がってくるCメロです。
あんたに全てを捧げたし、その時間は取り戻せないの
あんたは良い事一つすら見つけられなかったわけね
それが明らかに目の前に見えていたとしても!
そして再び静かな怒り沸々モードになってフェードアウト。
MVは暗めのブルーな雰囲気漂う寂しげな映像と時折見える本の挿絵のような演出が印象的です。
ガラんとした部屋で二人がしっとりと歌う姿に見惚れちゃいます。
何も置いてない部屋に自転車があるのは不思議ですけどw
そしてチラッと映る男性。
これがどうやらやらかした彼氏くんでしょう。
なんとも罰の悪そうな感じですね。
そう考えるとこの部屋は彼女と彼氏が住んでいた部屋ということでしょうか。
愛想を尽かした彼女さんが友達と一緒に部屋を引き払って出ていく間際という感じですね。
一段落したところで友達と話し込んでるシチュエーションっぽいです。
最後は吹っ切って(?)部屋を出て行くシーンで終わります。
彼女さん、今夜は友達と共に荒れそうですねー…
飲み過ぎに注意ですね。
因みにこの曲にはパート2があります。
アルバムに収録されたパート2、こちらも嘘ばっかりつくダメ彼氏に愛想を尽かす歌です。
もしかして彼女さん、ダメ男を引き寄せてしう運命なのでしょうか!?
そのパート2はコチラ♪
最後でプロデュースしたR. Kellyのコーラスが入っていて、こちらもしっとりと素敵な雰囲気です。
いや、ダメ男にさよならする曲だから素敵なのかどうか…
ともかく二人のハーモニーは素敵です!