Tynisha Keli - Shatter'd

2025年12月03日

ティニーシャ・ケリー

シャタード

back to 2009


今回の英単語:Shatter (1:10 他)

意味:粉々にする、害する、心に衝撃を与える

一途に彼を愛していた彼女。彼からの別れを告げられ心が粉々に砕けたような感情を味わうことに…


【彼しかいなかったのに…


キュートなルックス、キュートな歌声!

一瞬アイドルかと思っちゃいますがよーく聴いてみてください!

話はその後で…なんてね。

でも、この曲を私が好きになったのも納得されるのではないでしょうか。


涙が落ちるイメージのピアノっぽい音と切ないストリングス、ドラムとクラップ音で始まるイントロ。

この音でR&B好きな人は「おっ!?」と思うはず。

すると聞こえてくるスキャットはなんとも可憐なフワッとした歌声。

ここで私は演奏の音と想像していたヴォーカルの声のギャップにヤラれちゃいました!


彼女がどんな歌声なのか期待していると聴こえる男の声。

「ブロキチュバリチュ ブロキチュバリ」が焦らすような感じで響きます。

それに続く独特の声でのスキャットが心を鷲掴みです。


「まだか、まだか」と期待していると始まる一番。

期待以上の素敵可愛いヴォイスが切々と歌を綴ります。

いわゆるアイドル系の歌声なのにしっかりした低音が魅力的です。


こんな声で切なく歌われると胸がギュッと締め付けられますね。

サビ前になるとグッと抑えていた気持ちがワッと湧き上がってくる様子がこれまた切ないです。


サビはタイトルのフレーズの繰り返しです。

サビなのになんとなく客観的に見ているような雰囲気です。

まるで取り返しつかなくなった過去の状況を表しているようです。


一番では淡々と聴こえる感じのサビで、サビのメロディを耳に残している感じです。


二番ではちょっと感情の変化を感じます。

単に悲しいというより、彼女の気持ちに応えなかった彼への怒りも混ざった感じになります。

「どうして私の気持ちに応えてくれなかったの!?」彼へ問いかける感じです。


その想いは一番では淡々と感じていたサビでもアドリブが入ってすごく感情的になります。

Cメロから大サビにかけてその感情の起伏は大きなうねりとなります!

大サビからの感情の爆発する様子はもう聴き入っちゃいますね!


この可憐で可愛い声がここまでソウルフルにバシッとR&Bにハマるケミストリー!

ソウルミュージックやR&Bがベースのアイドル声、反則級に素敵です!


歌詞はこの曲のタイトルと雰囲気通り、失恋の歌です。

彼女さん、彼くんの事を心から愛していました。

なのに彼くん、彼女さんとしっかり話し合うこともなく別れを告げちゃったようです。


私がこんな気持ちになるなんて思ってもみなかったわ

あなたの心はもう私には戻らない

孤独になった私

あなたに気持ちを伝えたいけどとても怖いわ


急に理由も聞かされず彼女の元を去った彼くん。

彼女さん、目の前真っ暗です。


前は他の女の子に見向きもしなかったのに

今では別れようとするなんて

何もわからないまま

何も言わないまま

なんて人…


別れる理由は彼くんの中にあるんでしょうが、それを全く教えずにただ「別れよう」という彼くん。

彼女さんは混乱するばかりですね。


二番では彼女さん、そんな彼くんに怒りが湧いてきたようです。

ちょっと私の話も聞いてくれる?


気持ちを伝えるのを怖がっていた彼女さん、勇気を振り絞って彼くんに想いを伝えます。


もう時間もないし、心も折れたし、頭が狂いそうだし…

もう全て諦めたわ

私はもう過去の人なのね

とても辛かったわ、だってあなたがとても冷たかったから

どうして私が他に行き場がないってことわかってくれないの?


彼女さん必死に彼くんに自分の気持ちを言葉にします。

でも私の憶測では彼くんは黙ったままなんでしょうね…


Cメロでも彼くんの別れの理由が全くわかりません。

何度も話し合おうとしたのにあなたは話を聞いてくれなかった

何度も私が間違ってるってあなたは言った

でも私は何を間違ってるのか分からなかった

私を内側から壊して私の心を支配して

今見えるのは影だけだなんて

あなたは私の欠片を奪って去ったの

それだけじゃなく、私の心まで…


ここにきてちょっと感じるダークな彼くんの雰囲気…

彼くん、もしかして俺様気質!?

うーん、それなら彼女さん別れて正解かも…


彼女さんの今の気持ち、サビでも冒頭でも何度も聞いていますね。

直訳すると「あなたが壊したのなら、あなたが買ったことになる」

つまり、

壊したんだから責任とってよ!

ってことですね。


とりあえず彼女さん、一晩泣いて泣いて泣きまくりましょう!

そしてスッキリしたら、歌詞通り、後はお金で解決してもらっちゃいますか!

なんて…能天気な友達Aになった気分の私は彼女にそうアドバイスしたくなりますw


MVはいわゆる物語的なものはなく、彼女が歌っている姿を存分に楽しめるものです。

白の背景にマイクと彼女だけというものです。

ライティングや衣装の変化はあるものの、歌う姿メインというシンプルなものです。

これをもっとシンプルにするとYouTubeっぽくなりそうな雰囲気ですね。


イントロで彼女の姿がはっきり見えないというのは結構ニクい演出です。

こんな本格的R&Bの音で歌うのはどんな人なのか自然と見てしまいます。

そして現れたのは麗しい色白の女性というサプライズです。


明らかにブラック系ミュージシャンと違う声質、しかも特徴的な歌声で意識せずにはいられませんね。

シンプルながら彼女の表情や動きなどの表現の仕方がわかる素敵なMVです。


キャットヴォイスとR&Bの融合、唯一無二の雰囲気が素敵すぎる一曲です。


そして彼女はあの超大ヒット曲を日本のアーティストと共演カバーしています。

こちらも素敵ですね!

最後の二人の表情が良いですね〜!